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トヨタ神戸自動車大学校-384人が巣立つ、県下に114人就職
高度自動車科はトヨタ販売店へ12人(うち県内3人)、ダイハツや日野などトヨタ関連18人(同8人)、その他メーカー系や専業者などへが1人。自動車整備科は353人のうちトヨタ販売店へ298人(同82人)、トヨタ関連32人(同13人)、その他へ23人(同8人)が就職した。

 一人ひとりに卒業証書を手渡した武藤校長は「自動車整備科はお客様に信頼されるエンジニアとして知識、技術、技能はもちろん、コミュニケーション能力を高めようと一所懸命に取り組んできた。高度自動車科は自ら考え自ら行動する人材へ、探究心、向上心、リーダーシップなど幅広く、将来の幹部に大切な知識を得た。全地球的な経済危機だが、トヨタはこれまでも幾多の試練に遭ってきたが、英知を結集して乗り越え、力を蓄えてきた。今回もさらに成長するだろう。誕生100年を迎えた自動車のアフターサービスを支える皆さんの重要性はますます増している。常にお客様を意識してほしい」

 来賓の四宮陸男ネッツトヨタ神戸社長は「経済危機によりトヨタ車販売でも対前年比12万台減で今年も厳しいだろう。トヨタ車は全国2千万台あるが車検入庫は45%。もっとお客様と親密さを増してほしい。高校野球で活躍してもプロになると1軍に入るのさえ難しい。皆さんは2軍から入るが、洗車一つとってもプロは違い、作業が終わると笑顔で説明し、またの来店をお願いする。また、プロとしての健康管理では、朝食を必ず摂ってほしい」。

佐々木眞一トヨタ専務はトヨタ技術認定合格証書を授与後「トヨタがサービス現場で何十年も守り続けてきたことは『正確な仕事と、親切な応対により、お客様の信頼を得られる』という正確+親切=信頼の3S精神だ。お客様に愛される街いちばんのエンジニアになってほしい」。

提携の産業能率大学情報マネジメント学科卒業の2人を讃え、精勤賞106人、皆勤賞139人を表彰。優秀賞メダルが高度自動車科1人、自動車整備科7人に、内山田竹志理事長賞が高度自動車科は北井俊祐、自動車整備科は平野諒の両氏に贈られた。
 教員から「髪形など厳しいことを言ったのは社会に出るためだ。社会では自分で節目となる目標を定めてほしい」と。卒業生から教員・企業・父母へ、心のこもった言葉があった。