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三菱重、ロールス・ロイスの新ジェットエンジンの共同開発に参画
三菱重工グループの三菱重工航空エンジンは、英国ロールス・ロイス社がエアバス社の新型ジェット旅客機A330neo向けに手掛ける新型エンジン「Trent 7000」の共同開発事業に参画する契約を締結し、6月15日に発表しました。リスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)として、航空機エンジンの中核部位である燃焼器部品と低圧タービンブレードを担当するとのことです。

Trent 7000は、民間の大型航空機エンジン市場を牽引するTrentシリーズの第7世代モデルで、ボーイング787向けにMHIAELがRRSPとして参画するTrent 1000−TENをベースに開発され、A330neo向けとして独占的に供給されます。ロールス・ロイス社独自の3軸構造設計を継承しつつ、最新技術により既存エンジンのTrent 700に比べて燃費効率を10%改善し、騒音の半減を実現する高バイパスエンジンです。推力クラスは68,000〜72,000ポンドとしています。

A330neoは、累計受注1,300機を超えるエアバス社のベストセラー中型旅客機A330の派生型機で、これまでの運航で培われた信頼性に加え、Trent 700など従来の搭載エンジンを高効率エンジンTrent 7000に換装することにより、高い運航信頼性と燃費性能を同時に実現します。2017年後半にも初号機納入、商用運航開始が予定されています。

MHIAELは、三菱重工業の民間航空機エンジン事業会社として2014年10月に発足しました。当社が89%を出資しています。ロールス・ロイス社とは三菱重工時代を通じて、緊密な協業関係を築いてきており、さらに今回Trent 7000の事業に参画することは、当社およびMHIAELにとって事業拡大および航空機エンジン市場における国際競争力のさらなる強化につながります。

MHIAELは、民間航空機エンジンの開発・製造ではロールス・ロイス社との協業のほか、米国プラット&ホイットニー(P&W)社や、V2500エンジン事業を手掛けるインターナショナル・エアロエンジンズ(IAE)社などとも協業しています。同社は「今後も民間航空機エンジンの燃費性能・信頼性向上に力を注ぎ、日本の航空機エンジン産業の発展に貢献していきます。」とコメントしています。