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日本TI、InfoADASソフトウェア開発キットを発表 |
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日本テキサス・インスツルメンツ6月5日は、新しい高度情報先進運転支援システム(InfoADAS)ソフトウェア開発キット(SDK)の供給を発表しました。この新型SDKは、既存の車載インフォテインメント(IVI)システムに、各種ADAS情報処理を統合するための、車載対応のフレームワークを提供します。InfoADAS SDKは、急成長を見せるサラウンドビュー、歩行者検知や車線逸脱検出、その他の運転支援情報処理を従来のIVI機能に追加し、より良好な運転環境を実現します。TIの InfoADAS SDKは、開発者に次のような利点をもたらします。 ・インフォテインメントシステムの性能を低下させることなく、車内・外の状況への運転者の認知能力を高める革新的な運転支援情報処理機能を統合することにより、インフォテインメントへの投資を拡張 ・TIの『DRA7xx』 Jacinto 6 インフォテインメント・プロセッサ製品上にこれらの追加機能を統合することで、従来と同じインフォテインメント用プラットフォーム上でのアーキテクチャを一新 より安全な運転環境が求められ、自動車に配置されるカメラやセンサが増加していくなかで、研究開発への投資や原材料費を大幅に増加させることなく、さらに多くの運転支援情報を収集、解析して運転者に表示する機能へのニーズが発生しました。InfoADAS SDK は複数のハイレベル オペレーティング・システム(HLOS)とバラエティに富んだ Jacinto 6 プロセッサ製品群によるスケーラビリティを提供し、開発工数・期間の削減とリソースの再利用を実現します。また、既存のヘッド・ユニット向けの各種アプリケーションへのプラグインが可能なInfoADASサブシステムとしても使用できます。InfoADAS SDKは、幾つかの代表的なADASアプリケーションのデモが可能な、ビジョン系アルゴリズムのサンプル集を提供するほか、これらのフレームワークを拡張して、駐車支援システムをはじめとした、より高レベルのアプリケーションを実現する手がかりを提供し、顧客各社の製品化に向けたアルゴリズム開発のリファレンスとして使用できます。 Jacinto 6プロセッサ製品がサポートする既存のHLOS SDKと、TI 『TDAx』プロセッサ製品 がサポートするADAS機能に特化したVision SDK に加えて、今回発表されたInfoADAS SDKの供給によって、TIの 『Jacinto』と『TDAx』の両方の車載プロセッサ製品にわたり、均質なソフトウェア・アーキテクチャを提供できるようになり、各機能の統合やスケーラビリティの簡素化に役立ちます。 ○価格と供給 『DRA7xx』プロセッサ製品は、大量生産の車載向けメーカー各社向けの製品であり、販売店からは供給されません。InfoADAS SDKに関しては、TIの販売特約店までお問い合わせください。 TIはメーカーとシステム・サプライヤに対して、自動車市場でのワールドクラスの機能の実現を可能にする、先進的で信頼性の高い半導体製品を幅広く提供しています。TIは広範な電源IC、インターフェイス、シグナル・チェーン・ソリューションに加え、DLP®ディスプレイ、ADASおよびインフォテインメント・プロセッサ、Hercules™『TMS570』セーフティ・マイコン、ならびにワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションを提供しています。これらのソリューションに対して充実した技術文書 を提供するとともに、厳しいAEC-Q100車載規格やTS 16949規格に準拠した製品のほか、ISO 26262規格に準拠したSafeTI™製品も供給しています。TIの車載用製品の詳細については、http://www.tij.co.jp/automotive をご参照ください。 |