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住友理工、FC部材製造新会社を設立
住友理工は5月11日、燃料電池自動車(FCV)に搭載する燃料電池(FC)部材の安定的な供給体制を確立するため、FC部材製造会社「住理工FCシール株式会社」を設立し、発表しました。

同社は、コアコンピタンスである「高分子材料技術」を駆使してFCスタック向けのゴ ム製シール部材「セル用ガスケット」を開発し、2014 年 11 月に量産を開始しました。この製品は、トヨタ自動車が同年 12 月に発売したFCV「MIRAI」に採用されていま す。

環境に配慮した社会づくりが求められる中、水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走るFCVは、今後大きな成長が見込まれる分野です。 FCVの心臓部であるFC 向けの基幹部品として、当社製品の安定的な量産と供給を両立するため、これまで同社FC 製造部門で担ってきた生産機能を新会社に集約し、事業の拡大と 効率化を図るとしています。なお、開発機能についてはこれまで通り、同社内に残し、より競争力のある製品の開発に注力いたします。