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独コンチ、カーシェア向け仮想キーサービスでベルギー企業と協力 (1/3)
独自動車部品大手コンチネンタルはドイツ時間3月12日ベルギーの自動車サービスグループディーテランとの合弁会社設立を発表しました。

同社によれば、自動車を所有するという従来の方法に代わり、カーシェアリングサービスが成長しているとのことです。このような新しい車とそのサービスをできるだけ簡単かつ安全に実現するため、国際的なテクノロジー企業であるコンチネンタルとベルギーの自動車サービスグループであるディーテラン(D'leteren)は、カーシェアリングサービスを開発および実装するための新合弁会社「OTA keys」を設立しました。

社名の「OTA keys」は、新会社の主要製品にちなんで命名されており、無線通信(OTA: Over The Air)により携帯電話へ送られ使用される完全仮想キー(keys)に由来しています。本社をベルギー・ブリュッセルに置き、社用車(フリート)、カーシェアリング会社、レンタカー代理店向けなどに応用が可能です。

コンチネンタルのボディ&セキュリティ事業部長、アンドレアス・ヴォルフ(Andreas Wolf)は、「コンチネンタルは、20 年以上にわたる自動車の電子キーの開発製造の経験を有しており、2008 年から完全仮想キーの開発に取り組んでまいりました。OTA keys は、カーシェアリング会社、フリート事業者、レンタカー代理店に包括的なサービスパッケージを提供し、お客様に便利で安全、さらにゆったりと運転を楽しんでいただけます」と説明します。また、ヴォルフは「OTA keys は、高度道路交通システムが提供する多様なビジネスを明確に示すものです」と述べています。

ディーテラン出身で、OTA keys のマネジングダイレクターを務めるティボー・カーディナル(Thibaut Cardinael)は、「自動車業界のサービスカンパニーとして、私たちは使いやすく、安全なサービスを提供するため、さまざまなソリューションに長年取り組んできました。OTA keys は、利用可能なオプションの幅を拡大し、エンドユーザーに格別の経験をもたらします。ヨーロッパ全土の事業者がこのサービスを提供するようになれば、難しい操作なしに車を自由に運転できるようになります。アジアとアメリカ市場が次のターゲットです」と説明します。