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年頭所感ー兵庫県貨物運送協同組合連合会 会 長 松原 丈夫

「中小企業にも明るい年に」


兵庫県貨物運送協同組合連合会 会 長 松原 丈夫

新年明けましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと、非常に激動の一年でございました。

自然現象では、2月の首都圏での大雪で物流がマヒし、スーパーやコンビニの店頭に商品が届かず大混乱が起こったのをはじめに、7月の台風8号や8月の京都府福知山市、岐阜県高山市での水害、広島や北海道礼文島の大雨では多くの被害が出ました、9月には御嶽山が噴火し戦後最悪の噴火災害となりその後も長野県北部での震度6弱の地震で多くの方が被災されております、謹んでお悔やみ、お見舞いを申し上げます。

世界情勢でも、ウクライナ南部のクリミアのロシア編入問題、マレーシア航空の旅客機の消息不明やウクライナ上空での撃墜事件、エボラ出血熱の感染拡大、台湾での大規模なガス爆発、シリア北部ではイスラム国問題、南シナ海では中国船がベトナム船に衝突、韓国ではフェリーが沈没し修学旅行中の高校生を含む300人以上の死者・行方不明者をだすという大惨事がございました。

我が運送業界におきましては、4月の消費税8%への増税に伴う駆け込み需要で、3月は極端な車両不足となる状況でしたが、4月以降は高速道路の割引制度の見直しによる負担増と駆け込み需要の反動での消費の落ち込みによる物流の減少となり、加えて高値で安定してしまった軽油価格の3重苦を打破するため、全日本トラック協会が中心となり全国規模の署名運動を行い、200万人を超える署名を集めトラック運送業界の窮状打破を政府与党に要望してまいりました。

このような激動の日本はもとより、世界的な情勢不安の中、兵貨協連はトラック業界の経済活動を担当して、地道に傘下44協組の事業のお手伝いさせて頂き、組合員の福利の向上に貢献する為事業を展開してまいりました。

燃料共同購入事業につきましては、燃料委員会の皆様にご苦労をお掛けいたし、元売会社やディーラーとの価格交渉を毎月行って頂き、一応適切に対応してまいりました。

軽油引取税特別徴収義務者としての実績も5年を超え、毎月ほぼ安定した実績を残し、昨年11月には兵庫県知事より、適正な申告と納税に積極的に協力されました、との感謝状を頂いております、これもひとえに当連合会の燃料共同購入事業を利用頂いております協同組合、組合員各位のご協力の賜でございます、今後とも一層のご協力をお願い申し上げます。

WebKIT事業では、昨年、念願の兵庫県キット利用協同組合の設立を行い、今後はこの組合の育成と組合員の利用拡大に力を注いでいきたいと考えております。

人材の育成のためや、会員相互の研修とコミュニケーションを深めるために、兵庫運輸事業研究協議会の充実に取組みます。

「傘寿越え余生豊かに初日の出」

昨年末の衆院選では自民党・公明党が3分の2以上の議席数を維持しました、本年は経済再生に力を注いで頂き、中小企業にも明るい年になって欲しいものであります。