自動車ニュース
大規模災害時に通行実績情報を迅速に公開する仕組みを構築
 特定非営利活動法人 ITS Japan は、車のプローブ情報を保有する以下の企業の協力を得て、大規模災害発生時に通行実績情報を迅速に集約し、公開する仕組みを構築した。

 災害時の通行実績情報の集約・配信の協力企業は、マイカー系、タクシー系、トラック系でプローブ情報を保有する以下の企業。

 本田技研工業(株)、パイオニア(株)、トヨタ自動車(株)、日産自動車(株)、富士通(株)、いすゞ自動車(株)、ボルボグループ(UDトラックス(株))、日野自動車(株) (順不同)

 ITS Japan ITS Japanは、東日本大震災時に民間が保有するマイカー系のプローブ情報を統合して、『自動車通行実績情報』を公開した。
 この『自動車通行実績情報』は、被災地周辺の道路の通行実績状況の把握、救援活動、物資輸送における経路検討などで活用された。また、『自動車通行実績情報』は、ビッグデータの利活用の一例としても注目された。
 ITS Japanは、平成24年度の総務省調査研究の成果も踏まえつつ、マイカー系に加えてタクシー系やトラック系のプローブ情報を保有する各社の協力を得て、気象庁の防衛情報と連動し、大規模災害発生時に通行実績を迅速に収集・配信する仕組みを構築し、『乗用車・トラック通行実績情報』として、一般市民や行政機関に提供する。

プローブ情報とは
 車に搭載された通信機能を持っカーナビゲション装置より収集道路上の位情報(走行履歴)です。
通行実績情報とは
 車のプローブ情報(位置情報)をもとに、車が通行した道路を特定した情報で、災害時の通行実績情報では、道路上の位置情報を統計化 、匿名化し個人の情報として特定されません。

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