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安全・環境基準の国際標準化へ、アジア官民フォーラム 国交省

 国土交通省は3月26日から28日にかけ、タイ・パヤタで自動車基準・認証制度に関する第4回アジア地域官民共同フォーラムを開催した。
 フォーラムは2010年11月にブルネイで開催された第8回・日ASEAN交通大臣会合で承認された「日ASEAN 自動車基準・認証制度に関する協力プログラム」の具体的取り組みの1つ。アジア諸国と連携した自動車の安全・環境基準の国際標準化については、昨年6月に閣議決定された「日本再興戦略」で着実に実施することとされた「インフラシステム輸入戦略」でも迅速かつ着実に行うこととされている。
 フォーラムには、 アジア10か国の政府代表、自動車業界関係者代表、欧州委員会のメンバー約120人が参加。国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)で議論中の国際的な車両型式認証の相互承認制度(IWVTA)および1958年協定改正などについて、議論の進捗状況を共有した。
 IWVTAについては、日本から2016年3月の制度創設に向け着実に進捗している旨を報告するとともに、アジア諸国のより積極的な関与を要請。1958年協定については、欧州委員会から最新の改正状況について説明した。その上で、日本からアジア新興諸国の協定加盟を促す観点から、協定規則の制定・改正に必要となる基準の引き上げの必要性を主張した。
 さらに、1958年協定加盟に向けたアジア諸国の現在の取り組み状況や特に課題とされている試験研究施設を含めた認証試験に関する課題について情報を共有。日本からは各国が抱える課題の解決に向けた参考情報として、1958年協定加盟への日本の経験や認証手続きなどを紹介した。
 今後の官民フォーラムについては、ASEAN諸国の58年協定への加盟状況を見つつ近い将来、アジア諸国の意見を集約してWP29の議論に反映させるための会議体へと発展させていく必要性が確認された。