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パナソニックシステムネットワークス（PSN、東京都中央区）は3月26日、物流業界の輸配送システムソリューションを手がける光英システム（東京都新宿区）が4月1日に発行する新株8552株を引き受けることで合意したと発表した。これに伴い、PSNの光英システム株の持株比率は51％となり、光英システムはパナソニックのグループ企業となる。
光英システムは、国内の物流業界における輸配送管理システム市場で、徹底した現場での業務分析に基づく優れたシステム開発力を持ち、多数の大手企業への配送計画・運行管理システム・車載端末の納入実績を誇る。一方、PSN は、オフィス機器から業務用監視カメラ、業務用端末、社会インフラシステムまで、広範な業務支援・セキュリティシステムソリューション事業をグローバルに展開している。両社はそれぞれが持つ相互補完的な事業リソースを活用することで、物流・流通業界向けシステムソリューション事業のさらなる拡大が可能と判断した。
今後は両社の強みを生かしながら、荷物と車両を一元管理する輸配送ソリューション、車内セキュリティと車両管理の複合ソリューション、店舗管理から配送、荷受までのトータルソリューション、車体情報を活用した高度な輸配送システム提供、商用車のドライバー支援システム提供、光英の輸配送システムの PSN海外販売網での提供を手がけていく。
光英システムでは2011年の東日本大震災を機に、より災害に強い高信頼の輸配送ソリューションを求める声が増大。荷主の事業のグローバル化に伴い、ソリューションの海外展開要請も急増している。これに伴い、要望に応えるソリューションを提供するための体制強化に向けたビジネスパートナーを探していた。
PSNは、荷物管理業務を支援する業務特化端末の開発やソリューション提供で、長年にわたり培ってきた技術・ノウハウ・国内外の販路、人的リソースなどの事業基盤を保有。近年では安全・安心への関心の高まりを受けて、海外各地の公共交通機関にAV技術を活用した車内セキュリティシステムなども提供している。ドライバー支援や車内セキュリティだけでなく、車両自体の運行管理も含めた総合的なソリューションの提供も求められている。こうした中、車両管理業務にノウハウを有するソリューション会社との提携を模索していた。