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e-NV200、14年度中に国内市場に投入  日産

 日産自動車は11月14日、電気商用車「e-NV200」を2014年度中に日本市場に投入すると発表した。
 e-NV200は、同社にとって「リーフ」に続く2車種目のEV。ディーゼル車やガソリン車のバンと同様の室内の広さや多用途性、実用性を備え、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しないというのが特長。
 屋外行事や緊急時の電源としても活用でき、荷室の電源供給機能や先進的なテレマティクスシステムが様々なシーンにおけるビジネスの可能性を拡大する。
 日産では現在、特長を生かした効果的な活用法のモデルケースを確立するため、地元自治体である横浜市とともにその具体策を検討している。すでに、同市での公用車としての利用や横浜市民全体を対象とした車両モニター制度の設置などが候補に挙がっている。
 日産と横浜市は従来から、低炭素都市を目指した次世代交通の実現に向けた取り組み「ヨコハマ モビリティ “プロジェクト ゼロ"」を推進。これまでに「リーフ」および超小型電気自動車「ニューモビリティコンセプト」を活用した施策を実施してきた。今後、同市が新たなモデルケースの検討に取り組むことにより、e-NV200の公的利用が広がっていくことも期待される。
 なお、横浜市とスマートシティの構築・発展に関し、相互協力関係にあるスペイン・バルセロナ市では、e-NV200を活用した施策がすでに具体化しつつある。同モデルがバルセロナ市のタクシーとして使われ、さらに急速充電器網やEVタクシー専用停車場を整備していくことなどが計画されている。