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佐川急便は10月28日、来年3月をメドに幹線輸送に大型天然ガス（CNG）トラック3台を導入すると発表した。主に埼玉・仙台間、東京・名古屋間、名古屋・京都間の3路線で活用し、年間約11トンのCO2削減効果を見込む。
佐川急便では、大気汚染物質の削減と地球温暖化防止を目的に低公害車の導入を推進。CNGトラックは1997年から導入を開始し、2013年9月時点で4041台を保有している。また、導入促進策の一環として、全国22か所にCNG充填スタンドを独自に設置してきた。
これまでは、量産化されている小型車を中心に天然ガストラックを積極的に採用してきたが、昨年、日本ガス協会が実施した大型CNGトラックの実証事業に協力。開発段階のために普及が進んでいなかった大型CNGトラックが、安定した航続距離を確保でき、中距離幹線輸送に対応可能であることが実証されたことから導入に踏み切る。
なお、佐川急便は、東京ガス、東邦液化ガスのガス事業者と環境優良車普及機構と共同で、環境省・国土交通省の連携事業「低炭素価値向上に向けた二酸化炭素排出抑制対策事業」に応募。「大型CNGトラックを活用した低炭素中距離貨物輸送のモデル構築事業」として採択された。車両購入費用については、この事業に交付される補助金を活用する見込み。