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e−NV200、市場投入へ実証運行  日産

 日産自動車は7月12日から、ドイツの国際物流大手DHLの日本法人DHLジャパン(東京都品川区)と協力し、東京都内で電気商用車「e−NV200」の市場投入に向けた実証運行を開始した。
 日産が約3週間、DHLジャパンに対して「e−NV200」のモニター車を貸与。東京都千代田区丸の内周辺の企業や商業施設などへの集配業務に活用し、経済性や環境性能、電気自動車(EV)としての実用性、可能性を検証する。また、得られた結果は、日産が今後の商品開発に役立てる。
 DHLグループでは環境プログラム「Go Green」の下、2020年までにグループ全体で「二酸化炭素(CO2)排出量07年比30%削減」を掲げ、環境車両の導入や施設への省エネルギー設備の配置などを推進。カーボンニュートラルな輸送サービス「DHL Go Green」を物流企業として初めて導入したほか、ドイツではEVの普及促進策を打ち出している。DHLジャパンでもEVの導入を含めた環境車両の拡大の可能性を検討しており、日産との実証運行が実現した。
 一方、「e−NV200」はこれまで、ブリティッシュガスや日本郵便、イオンリテール、さいたま市といった多くの大手企業、自治体との実証運行を実施。快適なドライビング、CO2排出量削減、積載能力の高さなどの面で高い評価を受けているという。なお、「日産リーフ」に続き、グローバルに販売する2車種目のEVとして14年中の発売を計画している。