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グランフロント大阪で「第2回ものアプリハッカソン」開催
 
「IT×ものづくり」

2013年7月6日(土)、グランフロント大阪で『第2回ものアプリハッカソン』が開催された。大阪市都市計画局が主催し、運営をinnovate! osakaが行う。

ものアプリハッカソンは、与えられたテーマを元にコンセプトを練り、短期間でオリジナル・ガジェット(電子機器)のプロトタイプの完成に挑むイベントだ。
参加者は一般からハードウェア・エンジニア、ソフトウェア・エンジニア、プロダクトデザイナー、ビジネスプランナーなどが募集され、約40名が集まった。
今回は『健康』をテーマに、参加者はいくつかのチームに分かれ、デザイン思考の方法論を活用し、ユーザー起点の発想による製品開発に挑む。

ハッカソンとは、「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」の組み合わせで作られた混成語で、ソフトウェア技術者などが短期間でソフトウェアやサービスを開発するというイベントとして1999年に始まり、世界中で開催されている。

当ハッカソンは7月6日(土)〜 7月13日(土)の約一週間かけて実施される。
7月6日はアイデアソン(*1)に位置づけられ、チーム毎に作製するプロトタイプのコンセプトと企画を練り上げ、チーム毎に成果を発表する。

アイデアソンとは、ハッカソン と同じく「アイデア(Idea)」と「マラソン(Marathon)」を合わせた造語。短期間でテーマに則ったブレインストーミングを行い、発想をまとめあげ、プレゼンテーション方法を検討後に発表を行う。初対面の多いグループはお互いに打ち解けながら技術的力量を把握することもできる機会だ。
アイデアソンでの企画を基に約1週間で開発を行い、7月13日に成果発表とコンテストを行う。という流れだ。

集まった参加者達は、アイデアや意見を交換し合い自由に企画する事ができる反面、短期間(*1)で、新しいものを産み出す発想力、発想をまとめあげる企画力、実現するための技術力が問われる。そして何よりも、短期間で製品開発をするために、チームの運営管理が極めて重要になる。

*1 ハッカソンは1日〜1週間の開発期間で開催されるのが一般的だ。

アイデアソン、ハッカソンでは最後に成果を発表する。
ものアプリハッカソンの成果発表では、発表チーム自らが役者となり、製品が使われる状況を“スキット(=寸劇)”を交えての発表形態をとる。
言葉では表現しづらい細やかな状況や遠回りが必要な説明を、役者の動作や台詞、間によって表現する事ができる。
寸劇は受け手が空間や役者の機微、間をより強く感じることができることから、映像とは異なる感覚でディテールの深い情報を多く受け取る事ができる。
また、他の参加者を巻き込んだインタラクティブな劇を展開したり、独特の間に引き込まれている事もあり、観る側もドキドキしてしまうのも大きな魅力だ。

(製品コンセプトや発想以外に、大爆笑をさらったチームに大きく共感が動き、好印象になるのは関西会場の特徴かもしれません。笑)


ものアプリハッカソンの実績として、第1回に参加したチームの内1つが、キーボードが使えない子どもや高齢者、ハンディキャップのある人が大切な人とのコミュニケーションを楽しむ事ができる柔らかいインターフェース「Moff」という製品を考案した。イベント終了後に事業化へ動き出し、シリコンバレーでのイベントでのイベントで投資家を前にプレゼンテーションをするなど、ハッカソンならではの動きも産まれている。

ものアプリハッカソンは7月13日(土)に、各チームが開発したプロトタイプの発表が行われる。
最終審査の模様は改めてお伝えしたい。




■関連URL

製品開発イベント 第2回ものアプリハッカソン
Osaka発 新しいものづくりへの挑戦!「IT×ものづくり」の新たな製品開発手法を体験。
http://www.innovation-osaka.jp/ja/events/1759

【イベントレポート】第1回ものアプリハッカソン 2013.01.26-2013.01.27も
http://www.innovation-osaka.jp/ja/reports/649

柔らかいインターフェース「Moff」
http://www.moff.mobi/index_ja.html
https://www.facebook.com/moff.interface