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ドライバーの半数が事故を経験   ネオマーケティング

 マーケティングリサーチ事業などを手がけるネオマーケティング(東京都渋谷区)は2月25日、自動車免許を保有している全国の20代から40までの男女600人を対象に行った「運転に関する意識調査」の結果を公表した。
 調査は2013年2月15日から2月18日までの間、インターネットを通じて実施。運転中の事故やヒヤリ体験の有無などを調べた。
 「運転中に事故にあった経験はありますか」との質問では、47.5%のドライバーが「事故を経験したことがある」と回答。「事故にはならなかったが危なかった(ヒヤリとした)ことがある」との回答も合わせると87.3%に達し、約9割のドライバーが少なくとも事故の危険があったということが明らかになった。
 同社では、「約9割のドライバーが『ヒヤリ』を体験しているということは、あまりにも怖い結果で、外出するすべての人が十二分に周りに注意を払わなければいけないということを示している」と分析している。
 運転中に「危なかった・ヒヤリとした」対象を聞いたところ、1位が「飛び出してくる自転車」で55.2%。2位は「車道走行する自転車」の44.5%で、自転車が上位となった。
 年代別では、年代が上がるごとに「対向車」という回答が増加。運転歴が長いドライバーの方が、急に右折してくる「対向車」に対して「ヒヤリ」経験が多いという結果だった。
 「事故を防止するために行っていること」としては、男性が「細かく休憩をする」が46.7%でトップ。以下、「眠気対策でガムをかむ」41.7%、「運転中、他のことをしない」37.3%の順だった。女性は、1位が「運転中、他のことをしない」の54.0%。「細かく休憩をする」36.0%、「眠気対策でガムをかむ」31.0%となった。
 最近注目されている、「運転支援システム付の車」を購入し防止を図っているという回答は、投資額が高く、すぐに導入できないこともあり、全体で3.5%にとどまった。
 しかし、「事故防止の為の運転支援システムが広がることを期待しますか」との質問には、87.2%の人が「期待する」「どちらかといえば期待する」と回答。運転支援システムへの期待度は非常に高いことも分かった。
 その理由としては、「人間の注意には限界があるから」(愛知県・48歳女性)や「自分の目以外で事故を防止できるなら安全性が高まるから」(東京都・31歳女性)など、感覚的になりがちな運転をシステムとして改善したいという意見がみられた。
 また、「事故を起こさないように注意深く運転しているが、もらい事故ばかりは完全には防げないから」(神奈川県・41歳男性)、「相手が危ない運転をしていたら抵抗できない」(宮崎県・49歳男性)など、もらい事故を防ぐという観点から普及に期待する声も目立った。
 具体的に期待している機能としては、最も多かったのが「ぶつからない」で94.5%。次いで、「車線を外れない」64.6%、3位「先行車を追跡できる」42.8%」となった。