自動車ニュース
秋の全国交通安全運動 9月21日から30日まで 
高齢者の交通事故防止に向けて 兵庫県警察本部 松田保 交通部長
自動車関係業界の皆様方には、平素より、交通安全対策をはじめ警察行政の各般にわたりまして格別の御支援、御協力を賜っておりますことに対しまして厚くお礼を申し上げます。

さて、県下の交通事故情勢につきましては、昨年の交通事故死者数は199人と、事故統計資料が残っている昭和22年以降、最も少ない死者数となったところであります。

また、本年7月末現在におきましても、死者数は89人で前期同期比マイナス15人と減少傾向で推移し、人身事故件数、負傷者数ともに減少しているところであります。

これも自動車関係業界をはじめ関係機関・団体の皆様方が一体となり交通事故防止対策を積極的に推進していただいた結果であると、改めて感謝を申し上げます。
しかしながら、交通事故死者のうち高齢者の死者数は39人と依然、全死者の4割を超えており、高齢者の交通安全対策が喫緊の課題であると認識し、

○参加・体験・実践型の高齢者交通安全教室
○各種交通ボランティアと協働した高齢者宅等への「ホッと・あんしん訪問」活動
○街頭において歩行者の靴、自転車に夜光反射材を直接貼付するなどのシルバーガード作戦

など高齢者の歩行者、自転車利用者対策に取り組んでいるところであります。

このような中、平成21年「秋の全国交通安全運動」が9月21日(月)から30日(水)までの10日間実施されます。

この運動は、「高齢者の交通事故防止」を運動の基本とし、
○夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
○全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
○飲酒運転の根絶
○早めのライト点灯の推進
を重点として県民一体となった活動を積極的に展開することとしています。

また、本年6月1日に、
○高齢運転者対策として、「75歳以上の運転者が免許更新する際の講習予備検査の導入」
○悪質・危険運転者対策として、「悪質・危険な運転者に対する欠格期間の延長・酒気帯び運転等の基礎点数の引上げ」などを内容とする改正道路交通法が施行され、更に、7月1日には、「少子化対策」・「子育て支援」という社会的ニーズに応え、一定の要件を備えた幼児二人同乗用自転車には幼児二人を乗せることができることとする改正兵庫県道路交通法施行細則が施行されました。

警察といたしましては、これら改正の内容等について積極的に広報し、広く県民の皆様に周知して参り、悲惨な交通事故の発生を防止していきたいと考えております。どうか、皆様方におかれましても、現下の交通情勢をご理解いただきますとともに、地域、職域における交通安全活動の推進役として、各地で実施されます交通安全キャンペーン等への積極的な参加や交通安全活動に対する一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。