自動車ニュース
【対談1】タイムズ24とBMW「カーシェアの可能性は?」 (1/3)
 国内の新車販売台数が伸び悩んでいるのに対し、急成長しているカーシェアリング市場。今後もその規模は着実に拡大し続けると予想される。

 マイカーを所有しない人が増える中、潜在的な購買層の掘り起こしに取り組んでいるカーシェアリング最大手のパーク24グループのタイムズ24株式会社の内津基治氏(事業企画本部東日本タイムズプラス推進部部長)とビー・エム・タブリュー株式会社の佐藤晋介氏(営業ディビジョン ダイレクト・セールス・マネジャー)に話を聞いた。

—— カーシェアが広がると、
BMWの購入者が減るという不安はありませんでしたか?


佐藤氏:「購入者が減る」という不安は全くありませんでした。国内では2010年の夏頃から(カーシェアリングを)始めましたが、無人化のオペレーションを動かすには(タイムズプラスの)車載器が必要ですし、ビー・エム・ダブリュー側の技術協力がないとできません。それについては、ミュンヘン(ドイツ)の本社が全面的に協力してくれ、パーク24グループさんが開発している車載機を変更する必要ないような仕組みを提供することができたので、とてもスムーズに立ち上げることができた。日本の子会社だけでなく、ミュンヘン(ドイツ)の本社を含めたビー・エム・ダブリューグループ全体で、カーシェアリングをモビリティサービスとして高く評価し、期待している部分がありました。
ドイツでは、昨年の4月くらいから始めました。レンタカー会社の「ジクスト」とパートナーを組んで「ドライブナウ」というカーシェアリングサービスを行っています。

—— カーシェアリングに興味を持たれている理由は?

佐藤氏:若い人を中心に「車離れ」が進んでいると叫ばれています。しかし、我々の見方としては、「車が嫌いなわけではなく、コンタクトポイントが減っている」からだと考えています。なぜ減ったかというと、おっくうで、「ディーラーの敷居が高い」「ディーラーに行けば、電話がかかってくるし、面倒くさい」と感じている傾向があるからだと思っていました。それに比べ、カーシェアリングは無人で、好きな車種を好きな時に借りられ、気軽に運転を体験できます。
BMWとMINIというブランドはイメージとして高い評価を受けていますが、実際に乗っていただけたら、さらにそれが分かると思います。カーシェアリングなら、ディーラーのショールームに足を運ばなくても体験してもらえます。そして、自らの体験、興奮を友人や知り合い、家族に語っていただけるリアルな車とのコンタクトポイントとして期待していましたが、まさに期待通りでした。

—— タイムズ24をパートナーに選んだ理由は?

佐藤氏:実は…