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藤井・高梨ペア(姫路東支部)が優勝 自動車整備技術コンクール (3/3)
 高崎勝大会実行委員会委員長(明石小型自動車)は「実車競技については正確な12ヶ月定期点検整備と設定された不具合箇所の発見、お客様のご用命事項についての故障診断方法など総合的に審査しました。リフトの操作時の安全確認を怠るチームが見受けられたが、万が一の事故を予防するため安全確保に留意してほしい。またお客様の車輌への配慮において、ハンドルカバー装着を忘れずお願いします」と講評し、「技術に加えお客様に納得いただける話術の向上、一流の整備士として社会的地位の向上を目指しがんばってください」と述べた。
 
 勝田年和・兵庫陸運部長は「整備業界を取り巻く状況等について、7月16日に国交省より20年度の自動車分解整備事業の実態調査報告が出されましたが、年間の総整備売上高が2年連続減少しております。景気が依然厳しい中、政府としましては、環境問題対応と景気浮揚対策の一つとしまして、自動車重量税・取得税の低減措置等を行っております。今後は車齢の高い車と新技術や新機構を搭載した車が増えてくるでしょう。多様化するユーザーニーズに対応し、安全確保という面で、適正な点検整備で事故をいかに減少させていくかが大切であります」と挨拶し、出場選手に対して「皆様の真剣な競技の取り組みを拝見し大変心強く感じました。今後も安心安全な車社会づくりにご貢献ください」と健闘を称えた。

 高本直満大会副会長は、すべての参加選手に敬意を表し会場に駆けつけた多くの来場者に感謝の言葉を述べ、第12回兵整振自動車整備技術コンクール閉会となった。

 尚、本コンクール優勝者の姫路東支部の両名は、11月に行われる全国大会へ兵庫県代表として出場する。