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第1回 「労務リスクの正体」 (1/3) |
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中小企業経営者のために 企業経営者とは、ズバリ、リスクにチャレンジする人だと言えます。 様々なリスクの中でも、最近 特に注目されつつあるのが労務管理に関するリスクです。90 年代初頭からの低成長期において、会社と社員の関係は大きく変わりつつあります。結果として、トラブルが増加しているのです。 会社を経営し、事業を発展していく上で、社員を雇用することを避けては通れません。ところが最近は、可能な限り社員を雇わずに会社を運営しようとする傾向が多く見られます。そこには費用の問題だけでなく、“ 労務トラブル”があったのです! 右のグラフは、転職する人の割合を示したものです。働く人にとって「職場を変わることへの抵抗が薄れてきた」ということがよくわかりますね。こんなところも欧米化してきたと言えるのでしょうか? ここ日本でも、労働争議に関する訴訟が急増しています。 急増する労務トラブル 私の事務所に寄せられる相談の多くは、社員と会社の間の ちょっとした“ 行き違い”に端を発するものばかりです。そうした案件に携わるうち、これからの経営者... 特に中小企業経営者に、ぜひとも理解し、そして実践して行って欲しいテーマが、いくつか見えてきました。これから12回の連載を通して、読者の皆様と一緒に学んでいきたいと思います。 ご意見やご感想、ご希望のテーマやご質問などがありましたら、ぜひお寄せ下さい。この企画が、皆様のより良い会社経営に、少しでもお役に立てれば幸いです。 |