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自動車産業 集積地 −広東省 (2/2) |
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香港はバース使用料が高額 −積み替えによる荷崩れ・破損− ところで、香港の港湾は後背地が狭い上に、バースの使用料が高額だ。そのため、広州港域に運ばれるコンテナは、香港沖合で 大型船から艀船に積み替えられることが多い。クレーン付きの台船を介して、コンテナを艀船に積み付ける。 コンテナを 他のコンテナにぶつけて動揺を抑えるなど、貨物の荷崩れや破損、コンテナの落下事故が発生しやすい環境の中、日々 貨物が運ばれている。 監視業務が不十分 −従業員関与の盗難も− 出発から90 分後、虎門港で下船し、日系自動車部品メーカーの工場で貨物の盗難対策実施状況を拝見した。 昨年 広州では、休日の日系企業の自動車部品倉庫で、8時間かけての大掛かりな貨物盗難が発生した。この余りに大胆な犯行には、目撃者も 日常業務が行われているとしか思わなかったという。 多くの日系企業では防犯機器を充実させているが、監視業務が不十分なために、機器の設置効果を発揮できていない場合も多い。また、盗難には、従業員やトラックドライバーが関与していることが多いが、情報管理が不十分な企業も多い。 一昔前の日本の安全神話を、そのまま中国に持ち込んで、痛い目にあっているケースも散見される。 香港沖合での積み替え 敷地外からオペレーションが見渡せる日系工場の倉庫 |