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関越道高速ツアーバス事故、規制緩和の影響(近畿のバスの現状) (1/2) |
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46名が死傷した高速ツアーバス事故は起こるべくして起こったと言ってよい。すでにバス協会に加盟する会員が中心となって、乱れたバス業界を正すために意見交換を重ねていた。 西日本エリア(近畿・中国・四国・九州)のバス協会に加盟する貸切バス事業関係者35名は、2011年3月2日メルパルク大阪で田村充啓・近畿運輸局旅客一課長、大阪府バス協会の戎順正専務理事を来賓に招いて第2回「西日本エリア貸切バス事業のあり方についての検討会」を開催した。各社の課題と自己紹介を行い、貸切バスの安全に関する総務省勧告(公示運賃、旅行業界との連携、貸切事業の活性化)、安全規制強化(アルコール検知器の使用による酒気帯びチェックの義務化)、区域外営業の処分強化、高速道路の無料化政策と料金体系、貸切バスの安全評価制度等について、約4時間に渡り意見交換を行った。 近畿地区のバス事業者からは、学校が貸切バス運賃をなし崩しにしている現状、運賃収受が守られていないため排ガス規制に対応した新しい車両の購入が困難であること、ETC利用者に対し上限1000円等割引になったことにより貸切バス利用者が激減したこと、営業区域規制について、また三宮駅前や心斎橋の駐車場問題などが主な問題としてあがった。 <兵庫、和歌山、大阪、滋賀、奈良、京都の貸切バス業界の実情> (京都) ・北部ブロックで運行しており西に30分走れば兵庫に入り、営業区域内の京都市内にまで3時間以上かかり、地方運輸局が定める営業区域規制… |