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シナノケンシ、事故予兆を自動的に分析する管理支援システム発売
 シナノケンシ(長野県上田市)は10月下旬から、事故予兆の傾向を自動的に分析して改善点を提示する安全管理支援システム「PREXCAM(プレクスキャム)運輸安全マネジメントシステム」の発売を開始した。
 同システムは、運送事業者の「事故を事前に予防・予測できないか」というニーズに応えて開発。顧客が任意に設定した目標値に対し、自社のドライブレコーダー「ER−X」で収集したヒヤリ・ハット傾向を自動分析して、改善ポイントの提示と管理目標と実績のギャップの見える化を図った。
 従来、ドライブレコーダーなどの安全機器を用いたヒヤリ・ハット情報の収集、分析は、データ確認が手作業だったために手間がかかっていた。しかし、同システムの導入により、事故予兆を効率的に把握できるようにした。
 また、期間ごとに事故やヒヤリ・ハット件数の目標値設定が可能で、客観的なデータに基づく目標・実績管理のほか、分析結果からハザードマップを作成して、実際に記録されたヒヤリ・ハット映像を見ることができるため、適切な改善アクションを策定することができる。
 さらに、経営トップはPDCAサイクルの実施状況を随時確認することで、現場との情報共有、完全指示を行うことができる。ドライバーはドライブレコーダー「ER−Xシリーズ」のリアルタイム運転診断と運転自動診断書によって自己管理を行い、個人単位で事故防止のためのPDCAサイクルを継続していくことができる。