自動車ニュース
【インタビュー】三菱自動車 中村義和・EVビジネス本部長 (1/2)
【EV】新しいビジネスの可能性 
 電気自動車が普及すると新しいビジネスの誕生が望まれます。注目すべきことは、電池の価値です。
 1.電池のリース会社、2.電池のリユース、3.電池規格の標準化、4.電池の価値を正しく評価する認定機関。5.電池の再販売などの新たなビジネスの出現が考えられます。
 今後5年間で電池の価格は半額になるなどと言われていますが、それでもi‐Mievに搭載してる電池の価値は家庭用蓄電池に換算すると数百万円相当になります。
 今はまだ、EVは高価な乗り物ですが確実に普及するでしょう。普及するに従い、EVを取り巻くビジネスはこれまでの内燃機関を積んだ自動車とは違ったかたちで広がることは間違いありません。
 EVが普及する環境が早期に整うことを期待しています。
 電気自動車は「電気=原子力」というイメージが強く、「原子力頼りでそれを平準化するんだろう」と思われがちです。しかし、石油はいずれ枯渇する事実は変わりません。今まで以上に地球環境保全を考え、電気を上手く使用しなければいけません。

 電池の活用方法を提案 
『電池を有効活用する』ことが電気自動車のキーポイントです。
 震災が発生し、環境対応からエネルギー対応へと大きく変化しました。
 津波発生直後、緊急支援物資の到着は非常に早かったようですが、電気がないので、お湯も沸かせなかったというエピソードがありました。有事ではまず、情報、次に熱が必要になるというわけです。