自動車ニュース
『声』 取材現場から 木村忠義・全国個人タクシー協会会長
 ータクシー特措法と個人タクシーの関係について
  (全国個人タクシー協会・木村忠義会長)

 個人タクシーは今後、事業運営を行っていくなかで非常に厳しい環境にあります。

 特措法が3年間ということで、来年の9月いっぱいでとりあえずの期限を迎えます。3・11以後、状況が改善されことは、見通しが立たない。

 法人タクシーは東京では17・7%ぐらい減車を行いました。ここから先がなかなか進まない状況です。しかし、減車のお陰で東京では震災前まで前年同月対比で10カ月ほどプラスだった。

 全国の個人タクシーと法人タクシーが一緒になって、この状況を乗り越えて、一日でも早く個人タクシーの新規が復活するような状況を作っていかないといけない。

 しかし、もう一つ大きな課題があります。それは『質の確保』です。やはり個人は必要だという状況を作っていかないといけない。個人タクシーの存在意義をしっかりと確立することがないと、増やさない方
向で進むうねりのなかで個人の新規を認めてもらうのは、非常にハードルが高い状況です。

 個人タクシーの再生に向けて、全国をあげて動こうという時です。我々の権利、利益を守っていくためにやるんだ。