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【ひと】中野麻由美さん 家族作りのスペシャリスト (1/2)
 兵庫トヨタ自動車で昨年新車135台を売り上げた西神中央店の中野麻由美さんは交友関係を広く、深く、そして長くつなげることができるスペシャリストだ。

 中野さんはお客様と10年、20年と長い付き合いがしたとの願いから2003年4月兵庫トヨタ自動車入社。神戸市北区藤原台の総合展示場リノスでショールームスタッフとして主にクリスマス会など家族向けイベントの企画や司会を担当。

 2006年からは兵庫トヨタ初の女性販売スタッフとして西神支店に配属となり、現在販売スタッフ歴5年の20代女性だ。

 どうして中野さんは新車を年間135台売ることが出来たのだろうか。その理由はどうやら中野さんのこれまでにその理由が隠されているようだ。

 「小さな頃から手紙を書くことが大好きでした。例えば、親戚が家に遊びに来てくれたときは、帰ったらすぐさまそのお礼のお手紙を書いて出しました。人が大好きなんです」と中野さん。

 また就職するまでの活動について「中高校のクラブ活動はミュージカルに打ち込みました。また大学時代はジャズダンスや飛び込みでコミュニティーFMに応募し、お笑い番組のパーソナリティーを努めました。司会をするのが好きで、うたのお姉さんやキャラクターショー、結婚式の司会までこなしました」と丁寧に話してくれた。

 日々の販売活動にも大好きな文通やダンス、司会業の経験が生きている。お客様が来店されて購入までの商談について「商談場所が私にとって大事なステージなんです。車好きなお父さんだけじゃなくて、お子さんもお母さんもみんなが楽しめるように雰囲気を盛り上げ、家族構成やライフスタイルを分析し、お客様の合った車を提案します。さらに購入後、どのように生活が変化するのかまで楽しく想像を膨らませます。ご購入いただく車が決まったときにはご家族みなさんと拍手で盛り上がることも多々ありますよ」

 『車を販売する』ことについて
 
 車を販売するということは、車を売って終わりじゃないんです。

 車は大きな買い物だから、お代金以上の満足を与えるように、カーライフを描けるように、買ったらプラスアルファーになるように、購入後も点検や買換えのご相談を伺いながら一緒にお客様の生活設計により添い『家族の一員のようになること』が車の販売だと思います。

 お客様とのコミュニケーションの取り方について「5年間で500人のお客様が出来ました。私のお客様は一度お客様になると他に行かれたことがありません。1日に10枚手紙を書きます。お客様の好きなものにあわせて絵葉書を選び、例えばチューリップの花が好きな方であったらはがきを買っていきます。ただ単に書くだけではなくぎっしりと書いています。

 するとお客様からもたくさんのお返事をいただくんです。お菓子の交換までするようになりました。

 また先日は福岡へ転勤になったお客様が1時間の整備のために西神へいらしてくださいました」