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坂本会長 多層構造や運賃に言及 大ト協常任理事会 (2/2)
 冒頭、坂本克己会長は2月16日に決定した高速道路新料金について「トラック運送に対してはマイナスとなる。大口多頻度や割引制度はとりあえず継続となった。トラック輸送は国民生活に直結する事業であるので『トラックだけの割引制度』を作れと提案も行っているところだ。しかし、政権がこのような状況だから、どうなるか分からない」。2012年から阪神高速で
初乗り500円、最高900円の対距離料金が採用されることについて、NEXCOでは
1ヶ月の利用金が3万円を超える車両について20%の車両割引を適応していることと比較しながら「対距離料金が適応されれば80%の事業者が割高になってしまう。7万円で13%としている車両割引を20%に引き上げて欲しいと
いう話をしている」と報告した。

 また2月25日から3月4日まで募集を行った「高速道路の当面の新たな
料金割引に関する計画(案)」に対するパブリックコメントについて「大阪
府貨物運送協同組合連合会とともに意見を提出していただきたい」と話した。
 
 トラック産業の将来ビジョンに関する検討会について、「利用運送による孫受け、ひ孫受けにいたるまでの多層構造や運賃について一般貨物自動車運送事業法を含めて今年の夏までに見直しを進めている。しかし、タクシーのように簡単に行かない」と挨拶を行った。さらに運輸事業振興助成交付金の制度化とそれを求め、労働組合とともに呼びかけている署名活動や、暫定税
率に触れながら原油の高騰についても活動報告を行った。