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平成30年度バス総合安全プラン2020研修会ー兵バス協
兵庫県バス協会(長尾真会長)は9月14日、兵庫県農業共済会館で平成30年度バス総合安全プラン2020研修会を行った。冒頭、長尾会長が挨拶を行い、「昨年の9月にも開催した総合安全プラン2009から新たに2020に変更し、策定している。2020年(平成32年)までに死亡事故を0件、人身事故件数を1100件以下、飲酒運転は0件を目標に活動している。しかし、バスの事故件数自体は減っているが、今年1月から9件の死亡事故が全国で発生している。運行管理の強化、また運転手に対する適切で効果的な指導、車内事故の防止、飲酒運転の禁止、スマホや携帯の使用を禁止する。それに加えて、車両の安全のための点検、整備も怠らないようにしなければならない。乗務員の健康管理も徹底するよう厳しく指導し、過重労働の防止に運転手不足など、各事業者は対応に苦慮しながら努めている状況かと思うが、是非ご協力をお願いしたい」と述べた。

次に、兵庫県警察本部 交通部 交通企画課警部補 大西祐輔氏がスライドとドライブレコーダーの映像で「最近の道路交通の現状について」の講演を行った。大西氏は、「全国の交通事故の発生件数は負傷者数とも13年連続減少している。交通事故死者数は3,694人と、昭和23年以降の統計で最小となっている」と説明し、「高齢者の交通事故が多いので、高齢者の交通行動を理解することが大切である」と呼びかけた。「高齢者歩行の特徴として、車の速度や距離を見誤り、車の接近に気づかない、無理な横断をするなどといったことから事故につながるため、注意して走行しなければならない」と述べた。

最後に、神戸運輸監理部 兵庫陸運部 整備部門 陸運技術専門官 日高聡氏が「輸送の安全について」の講演を行った。事業用自動車総合安全プラン2020の概要と途中経過について説明し、「10年間で死者件数ともに人身事故件数の半減、飲酒運転0件を目標にしているが、なかなか厳しい状況である」と述べた。「人身事故削減に向けて、特に発進時、停止時の安全基本動作等、指導の徹底をしていただきたい」と呼びかけた。