自動車ニュース
兵庫県交通共済事故防止セミナー開催
ドライバーの危機管理と職場の安全強化

兵庫県交通共済協組(北野理事長)は9月8日、兵ト協会館で講師に丸山利明・TM安全企画代表を迎えて「ドライバーの危機管理能力を高め職場の予防安全を強化しよう」と題する平成30年度事故防止セミナーを開いた。開会にあたり中川道明・事故防止委員は「このセミナーも3回目となった。一昨年は労務管理を、昨年は車両管理を、そして今回はドライバーの危機管理と職場の予防安全です。講師の丸山氏は若い時は運送会社の配車もした人で、現場の精神的な悩みも知った方です。今日1日は絶対に事故を起こさないという強い信念をもって本日の講演を業務に生かしてください」と挨拶した。

丸山氏は自身の経験にもとづき、ドライバーの目線に立った危機管理策16項目を示して、特に(1)居眠り防止は勇気を持って仮眠する(9分リズムを知る) (2)車線変更は命がけ(した方が8割過失) (3)高速道路入り口のETC手前は車線なし(ここは道をゆずり合う) (4)前灯はハイビーム(特に高速道路は) (5)あおり運転の実刑判決(最高6年) (6)違反の多いものは事故も多い (7)安全配慮義務違反(管理職はタイヤの摩擦、フォークリフトの扱い、踏み切りのトラブルはすぐ脱出して衝突をさける等の日頃の教育) (8)車両への当て逃げは追わない、110番する。路上のトラブルはすぐに110番に限る―等の事例を挙げ解説した。そして「目的を高く持ち、事故をなくすことで従業員に還元、それがまたやる気に繋がる」と結んだ。