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「旅の魅力は人との出会い」―神戸観光局 観光タクシー研修会
(一財)神戸観光局は3月7日、神戸国際会議場で観光タクシー研修会を開いた。当研修会は神戸へ来訪する観光客への更なる接客応対の向上を目的とし、毎年開催されており、県内のタクシー運転手20数名が参加した。

はじめに、平成30年度の観光情報の説明があり、主なイベント情報として、多くの来場者が予想される神戸まつりの開催スケジュール(5月19、20日開催)などが通知された。次に、平成28年に神戸を訪問した人数は1,661万人、宿泊客は506万人で合計2,167万人と発表し、過去最高だった平成27年と比べ、6.1%減少となった。外国人観光客については、中国、台湾、韓国の順に多く、アジア圏からの来訪が86万人で、全体の123万8千人の大部分を占める結果となった。

つづいて、(公社)ひょうごツーリズム協会の浦本誠子氏を講師に迎え、「おもてなし研修会」が行われた。浦本氏は「質の高いサービスを受けて、それに慣れたお客様をタクシーにお乗せする、という状況になっている。安全・安心は大前提で、いかに気持ちよく乗ってもらい『また次もタクシーを利用したい』と思ってもらえるかが重要になる」と述べた。また、(1)乗務員同士の情報交換、(2)観光地からの帰りに乗せる際に感想を伺うなどの活動を通して、「神戸の良さ、兵庫の良さを乗務員自身で見つけて、今後の案内に役立ててほしい」と呼びかけた。

さらに、旅のありかたが変わってきた点について触れ、「今までは消費がメインだったかが、感動できる体験を重視する、顧客満足から顧客感動へと時代が変わってきた。観光客へ感動を届けることを重視して各観光地も取り組んでいる」と語った。そうした流れの中で、接客の重要性はますます高まっており、身だしなみを整え、笑顔で接客することなどを心掛け、第一印象を好印象からスタートさせる重要性を語り、「おもてなしの第一歩は“神戸を愛する”あなたの『笑顔とあいさつ』」だと締めくくった。