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「情と気配り、目配りの人つき合い」(田崎氏)ー新春荷主懇談会
兵庫県トラック協会の取締役部長(大亀保彦部会長)と食品部会(南谷幸宏部会長)は合同で1月23日、ホテルオークラ神戸で「平成30 年度新春荷主懇談会・研修会」を開いた。来賓には、岡田研二・兵庫陸運部長、松尾武文・近運局貨物
課長、吉本道明・兵庫陸運部首席運輸企画官、荷主企業40余名、部会業者約80名の計120余名が出席した。

大亀部会長は冒頭あいさつで「政府は3%の賃金アップを経済界に求めている。そのために私達には運賃アップが原資となり、自助努力ではむずかしく荷主の力をお借りして、高給を払えるようお願いしたい」と荷主の理解をもとめた。

来賓挨拶で岡田部長は「人手不足問題が深刻となっています。政府は人手不足解消のため働き方改革実行計画を策定、時間外労働については、条件付き罰則規制を導入、5 年後には運転業務にも適用することとなっている。トラック輸送は重要な社会インフラで社会資本です。荷主企業とトラック業者がより良いパートナー関係を築いて下さい。運送業務は良質な輸送を、荷主企業には契約の書面化、燃料サーチャージ、適正取引をお願いし、共に安全輸送を最大の使命として取り組んで下さい」と述べた。

講演は時事通信社特別解説委員の田崎史郎氏が「安部内閣と直面する政治課題」をテーマに語った。氏は「今政府で外交は安部総理、内政は菅官房長官と2分している。2人は緊密だ。次の自民党総裁選は、岸田文雄政調会長は出馬を見送るだろう。出るのは石破茂氏、野田誠子総務大臣だろう。しかし安倍氏の勝利は固
いと見る」と予想。その判断は氏の39年余の記者生活から得た人の見分け方を披
露して、1つは情(なさけ)で判断、あと2つは利(損得の利)と理(道理のこと
わり)で見分けると解説。そしてリーダーに大事な条件は「気配り、目配り」だと。「若手有望株の小泉進次郎氏はキャリアの官僚よりノンキャリアと気安く会合を持って広く人脈を築き、気配りが良い」とのこと。安倍氏は2020 年オリンピック後に任期途中で退任、後は河野太郎外相か岸田氏か」と予想。しかし政治は河の流れの様で「違ったら流れが変わったと思って下さい」と補足した。