自動車ニュース
年頭所感─神戸運輸監理部兵庫陸運部長 岡田 研二 (1/3)
はじめに

新年明けましておめでとうございます。平成30年戌年の年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

昨年は「一億総活躍社会」実現のための「働き方改革」が躍動した年であったと認識しています。

「働き方改革実行計画」においては、時間外労働の上限規制の導入など長時間労働の是正が、また国土交通省に関するものでは、関係省庁連絡会議が取りまとめた「トラック・バス・タクシーの働き方改革 直ちに取り組む施策」においても長時間労働是正のための施策が示されたところです。

また、今後高齢者の増加が見込まれる中、社会全体で高齢者の生活を支える体制整備が喫緊の課題となる一方で、働きたい高齢者の就労促進が言われており、昨今のAI・ICT技術の進展を考えれば、「長時間労働是正」「女性・働きたい高齢者の就労」「技術発展等による生産性の向上」推進が、身にあった働き方に導いていくものと思っています。

私ども兵庫陸運部としましては、前段のことも念頭におきつつ、引き続き、安全・安心はもとより、運送においては快適、利便性など旅客・物流サービス向上、労働力不足の解消の支援に努めてまいります。

加えて、「まち・ひと・しごと創生法」「交通政策基本法」「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の趣旨・概念を踏まえ、公共交通の活性化や地域観光の振興を図ることにも注力してまいります。

公共交通機関の安全・安心の確保について

また、自動車運送事業者に対する監査、指導につきましては、平成28年1月の軽井沢スキーバス事故を受け、監査方針及び行政処分基準等の改正があり、貸切バスについては、行政処分等の基準が厳しくなりました。

悲惨な事故を二度と起こさないとの決意のもと、関係機関との連携を強化しつつ、街頭監査の実施やより効果的な監査を実施するとともに、運送事業の安全・安心の確保のため、各事業者における運輸安全マネジメントによる安全管理体制の確立と更なる推進に努めてまいります。