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兵ト協女性経営者部会の天狼会、 創立50周年を祝う
兵庫県トラック協会の女性経営者部会である天狼会(櫻井典子会長)は11月16日、神戸ハーバーランド ホテルクラウンパレスで創立50周年記念式典を開催した。天狼会は昭和43年に設立された全国初の女性組織であり、式典には北海道や九州など全国の女性組織から出席者が集まった。

第一部の式典の開会にあたり櫻井会長は「天狼会の名前は狼ではなく、一番輝く星であり、中国で女神(天狼星)と崇められるシリウスの星から名付けられた。
定例会では、規制緩和、週40時間時短問題、運輸業界を取り巻く現在の状況、デジタコ研修、物流三法、ETC、労務管理、助成金、加古川交通刑務所見学など、その時々の諸問題に対応してきた。自己研さんに励むとともに、四季折々の親睦を楽しみにしている。創立50周年という節目に携わることができ誇りに思う。伝統を次世代に引き継いでいけるよう頑張っていく所存」と挨拶。

続いて福永征秀・兵庫県トラック協会会長は「50年前は私がトラック業界に足を踏み入れた時期。女性ならではの発想とセンスをもって多くの試練を経て今日を迎えられている。女性活躍社会の実現の先駆けとして運送業界の発展に貢献してきたことに心より敬意を表する。従来、運送業は男の世界という印象があったが、全ト協においても12月に女性部会が設立されると聞いている。ようやく男女協同の時代になると感じている」と女性のさらなる活躍に対してエールを送った。

来賓として出席した栗原弥生・近畿運輸局自動車交通部長は「天狼会は創立されて半世紀、経営の合理化・近代化を推進され、その後他の女性部会の発足が広がりはじめている。まさにこれまでの皆さまの取り組みが評価されたものだと思う。近畿運輸局としても、7月には荷主都合による荷待ち時間の記録の義務付けや荷主勧告制度の運用が改善され、運送以外の役務に対する対価を運賃とは別に収受できる環境も整ってきた。また今月には標準貨物自動車運送約款の改正を行っている。これらの制度を浸透させ、長時間労働の抑制や取引条件の改善に向けて取り組んでまいる所存」と祝辞を述べた。

同じく来賓の山崎薫・全日本トラック協会常務理事は「現在全国47トラック協会の中で20のトラック協会で女性組織が設立されており、その部会の総数は813名。12月14日に全ト協でも女性部会の設立を開催する予定。トラック業界における女性の割合は2.5%と非常に少ない。今後、女性の進出を業界を挙げてサポートする体制が急がれる。そのためには職場環境の改善も必要。女性経営者の視点や発想をいただき、議論しながら大きな輪につなげていきたい」と女性活躍の推進の重要性を述べた。

その他、来賓として松尾武文・近畿運輸局自動車交通部貨物課長、岡田研二・神戸運輸監理部兵庫陸運部長、星野治彦・全日本トラック協会経営改善事業部長、下村昌子・大阪トラック協会女性経営者懇話会長、室戸礼子・京都府トラック協会女性経営者サツキ懇話会部会長、伊藤京子・福井県トラック協会女性部会睦美会長、川端章代・奈良県トラック協会女性部会長、平川千波・滋賀県トラック協会女子部会長が出席した。

記念講演では、福留経営労務管理事務所の福留章氏を講師として、「ホワイト企業への道 事業者の安全・衛生配慮義務」と題した講演が行われた。ブラック企業の実態と見分け方を提示し、ホワイト企業になるためにコンプライアンスの重要性や働き方改革、また精神面のメンタルヘルスケアの重要性を述べた。
第一部の閉式では、天狼会の佐藤良枝氏が「50年という長い歴史を培ってきた諸先輩、それを支えているトラック協会の方などに感謝しつつ次世代へつないでいきたい」と締めくくった。

その他第一部では50年の歩みのスライドショーの上映や、前会長の故・堀江重子氏(代理:堀江勝博氏)と前副会長の故・野村とみえ氏(代理:野村昌代・現副会長)に対し、現会長の櫻井氏と副会長の居垣明美氏から花束が贈られた。
第二部の祝賀会は、井垣氏の開宴挨拶と岡田研二・兵陸部長の乾杯発声で始まった。井上雅喜・アース音楽事務所代表のバイオリン演奏などのアトラクションで会場は盛り上がった。最後に、副会長の野村氏の挨拶で閉宴となった。