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淡路島でウーバーシステム導入検討 兵タ協
兵庫県タクシー協会(吉川紀興会長)は10月17日、理事会を開き、労務委員会の一部委員の交代を承認した。これは社長交代によるもので、新委員に藤原理祐社長(日の丸タクシー(株))に代って西澤幸人社長(同)、藤澤眞吾社長((株)銀星交通)に代って中西珠子社長(同)が選任された。

その後、淡路島内タクシーへのウーバーシステム導入(実証実験)について協議が行われた。兵庫県淡路県民局は去る6日、ウーバーシステム導入について説明会を開いたが、趣旨は、同島人口は2020年には現在の13万人から8万人の減少が予想され、観光戦略としてインバウンドの増加に対応した交通環境の充実にあるとして、ウーバーアプリでタクシーの配車、精算が可能なシステムを実証実験(6カ月〜1年)として導入、タクシー会社と契約して運転者を登録するというもの。淡路島支部長の池田昌宏理事は「地元事業者としてはチャンスととらえ、提案に乗らざるを得ない。細部は今後話し合うが、成功させたい」と説明した。またウーバー側からは、良質な運転者の登録や、新しい車など要望もあるという。これに対して、島外への進出など慎重論もあった一方、(導入は)各社の考え方に委ねるべきとの意見もあった。

その他、渦森台で乗合タクシー導入に向けた体験利用の実施や姫路と西播磨交通圏の準特定地域指定解除が議題に上がった。渦森台での乗合タクシーについては、丘陵地での高齢者の移動を支える手段として需要が期待されていたものの、予想よりも利用者が少なかったことが報告された。路線バスに配慮して地区内だけの運行で、JR駅などにも行かず、使い勝手が悪いため、本格実験にはならないと見られる。

姫路と西播磨交通圏の準特定地域指定解除については、近畿運輸局長に対しての要望書を提出したと報告された。