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第6回トラック輸送における取引環境・労働時間改善兵庫県地方
第6回トラック輸送における取引環境・労働時間改善兵庫県地方協議会(座長=小谷通泰・神戸大学大学院教授)が9月27日、兵ト協会館で開かれ、同協議会が取り組んでいるパイロット事業の経過について報告があった。内容はスケジュール的に第2回検討会は9月中に終了、また課題の積み込み時間の短縮等で雨天時のシート掛けはエリア確保の検討につながったものの、現段階では投資額の関係でメリット(荷主)の想定は困難としている。しかし、積み込み時間の削減(50分→30分)の効果はあった。

運送約款の改正が11月4日施工され、新約款で「運賃(運送のみ)」と「料金(附帯業務等)」の区別が明確にされたことから「大きく前進した」(トラック業者委員)との声あった。しかし一方で、対価を支払われることにより本来の労働時間短縮につながるのか危惧する声もあった。行政側委員からは「長時間労働の是正なくして働き方改革はない。過労死等ゼロ緊急対策などで企業名公表もある。労働基準法が改正されたら淡々と進める方針で、ぜひアクションを起こして下さい」(村岡幸生・兵庫労働局労働基準部長)、「標準貨物自動車約款が改正され、これの荷主側への周知徹底が重要と考えており、各地で活動したい」(栗原弥生・近畿運輸局自動車交通部長)、「発荷主、トラック業者、着荷主の3者の役割が明確化され、しっかり情報発信したい」(岡田研二・兵庫陸運部長)と発言があり終了した。