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平成29年度交通安全県民大会開く (1/2)
兵庫県・兵庫県警察・一般財団法人兵庫県交通安全協会・一般社団法人兵庫県自家用自動車協会連合会は9月11日、平成29年度交通安全県民大会を兵庫県公館で開催した。

開会のアトラクションでは兵庫県警察音楽隊による「さわやかひょうごステージ」が行われた。「どんぐりころころ」の曲に乗せてみんなの交通安全の替え歌が披露され、交通参加者へ、交通ルールの再確認と交通マナーの順守を訴えた。その後、信号に扮した交通ヒーローが登場し、「交通事故は夕方18〜20時が最も多い時間帯。明るい服を身につけ、夜光反射材を活用しよう」と会場の参加者らへ呼びかけた。

主催者挨拶では、公務の都合で欠席となった井戸敏三・兵庫県知事に代わって金澤和夫・兵庫県副知事が登壇した。金澤氏は、「9月10日の時点では、負傷者数が183件と減少している一方で、死者数は5人増えており、全国では4番目に多い状況。死者数に占める高齢者の割合は半数を超えている。今年の交通安全運動のテーマは子供と高齢者の交通安全。子供に特化した交通安全運動や、遠出ができない高齢者へ向けた出前式の交通安全教室、交通安全瓦版の配布物で啓発活動を充実させている。飲酒運転の撲滅、夕暮れ時の交通事故、シートベルトやチャイルドシートの装着にも引き続き重点的に取り組んでいきたい。9月21日から全国で始まる秋の交通安全を契機に、少しでも交通事故で苦しむ人を減らすことができるよう、協力をお願いしたい」と述べた。

次に、西川直哉・兵庫県警察本部長は「昨年7月末時点で飲酒運転に関する交通事故は111件。全国で3番目に悪い数字で、うち7件が死亡事故となっている。昨年1年間、飲酒運転で検挙されたドライバーは1207人。平成19年に飲酒運転による罰則が強化され、しばらくは減少傾向にあったがここ数年は先止まりとなっている。警察庁と日本自動車連盟が合同でチャイルドシートの使用状況を調査した結果、兵庫県の使用率は49.3%で全国ワースト2位。これから日没の時間が早くなり、人対車両の交通事故を中心に事故が増える。飲酒運転根絶の為の啓発活動、歓楽街での飲酒運転取り締まりなど、さらなる取組みの強化を図りたい。地域の皆様にも一層お力添えいただきたい」と交通事故を減らすための協力を呼びかけた。