自動車ニュース
青田会長、今期での退任を表明 兵庫県タクシー交通共済協同組合
兵庫県タクシー交通共済協同組合(青田嘉之理事長)は6月15日、生田神社会館で第32期通常総会を開き、平成28年度事業報告、同決算ならびに剰余金処分、平成29年度事業計画、同予算、また新規ドライブレコーダーの導入について原案どおり承認した。
青田理事長はあいさつで「はじめに、当社の乗務員が死亡事故を起こしたことについてお詫び申し上げる。この事故を冷静に見ると、相手は無免許だったが、タクシードライバーはプロのドライバーであるため、黄色の交差点に進入しようとした行為が間違いだった。それが原因で16歳の尊い命が失われた。皆さまも、黄色では交差点に進入しないよう、万が一そこで死亡事故が起きた場合、免許取り消しになると指導していただきたい」と死亡事故を起こしたことに対するお詫びを述べた後、「共済では、死亡事故が3件あり、人身事故が増えている。乗務員の高齢化に伴い、勤務体系の見直しや健康診断の実施をお願いしたい。また、今後の共済は2つのリスクがある。1つは特定地域による減車問題というマイナスリスクで、もう1つは民法改正により法定金利が3%へ引き下げられることによる不確定リスクである。最後に、理事長として今期で6年目となる。前理事長、その前の理事長は3期6年務めた。私も、この6年目を節目としてこの座を降りたいと思っている。今の時代は変化に対応できる者が生き残れる。これから必要なのは新しい価値観、新しい物の捉え方。この1年、将来の共済に残せる財産を1つでも残せるように取り組んでいきたい」とこの1年で理事長から退く意中を表明した。