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パイオニアとHERE、地図、位置情報サービス提携に合意
HEREとパイオニアは2月8日、グローバルな地図ソリューションと、自動車業界などさまざまな業界向けの次世代位置情報サービスにおいて戦略的な提携を進めていくことに合意した。本合意は、2016年から両社で進めてきた、パイオニアの「3D-LiDAR」センサー技術を活用し、自動運転用地図の更新・運用を行う“データエコシステム”の開発検討に続くものだ。

HERE とパイオニアは、それぞれが保有する地図と自動車関連技術などを組み合わせ、業界トップクラスの規模と品質で、グローバルな標準地図の相互提供と自動運転用高精度地図ソリューションの提供に向けた取り組みを進めていくとのこと。

今後、車室内のインフォテインメントや自動運転への活用を検討している自動車業界だけでなく、幅広い業界の顧客に対し、位置情報をさまざまなサービスと連携させる“ロケーションインテリジェンス”を活用した新しいビジネスをサポートする予定。また、両社は、パイオニアのセンシングデバイスによって収集されたリアルタイムデータを活用した新しいサービスの構築も検討していくとのこと。

HEREと、パイオニアの100%子会社インクリメント・Pは、それぞれが保有する地図データを、既存および将来の製品やサービスに相互利用する予定。HERE は、インクリメント P の日本向けナビゲーション地図データを利用し、グローバルでビジネス展開する顧客向けに、グローバル地図サービスとして提供することが可能となる。HERE の戦略上、日本の地図もグローバルな地図サービスとして顧客に提供できることは重要な意味をもっています。

一方、パイオニアは、HEREの地図データを利用し、海外の顧客向け製品やサービスを展開していく。HERE とインクリメント P の両社が地図を供給している地域については、両社のメリットが活かせるように今後の協業の可能性を検討するとのこと。