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平成28年度交通事故防止大会開く─兵ト協
兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は11月9日、平成28年度交通事故防止大会を、来賓に藤本実・神戸運輸監理部兵庫陸運部長を迎え開催した。

主催者挨拶で福永征秀会長は「初めに先の全国ドライバーコンテストで本県協会から出場した4トン、11トン、女性各部門3名が入賞をはたしたことをご報告したい。こうした良い結果が安全運転で事故のない運行に繋がると確信いたします。我々は公共の道路を利用して事業を行っており、社会と共生を図ることが何よりです。2018年までに死者220人以下、人身事故1万5千件以下を目標としたトラック総合安全プラン2009を定めており、いま一度安全を最優先とする自覚を高めていただきたい」と訴えた。

来賓の藤本部長は「行政としては安全性確保を最優先課題として、運行管理体制の徹底、監査の強化、安全マネジメントの導入を三位一体としてより強固にするため、警察をはじめ各機関と連携してまいります」と述べた。

講演は、大谷剛・兵庫陸運部整備部門専門官が「交通事故に係る最近の運輸行政の動き」と題して、近畿グリーンナンバーセーフティプラン2010の事故削減目標、監査の指針改正概要、IT点呼などについて述べた。

森健市・兵庫県警察交通部交通企画課課長補佐は「県下の交通事故情勢について」と題してトラックの第一当事者事故は下げ止まり状況(9月末死者9人、負傷者846人)、車両相互は追突が最多、対自転車は左折時、対人では横断中が多い。薄暮時間(18〜20時)の早めのライト点灯、ハイビームの促進など求めた。

川口浩樹・石見サービス(株)代表取締役社長は「我が社の交通事故防止の取組みについて」と題して、同社の安全運行は、基本に忠実な動作をすることであり、この再確認。またドライバーを会社を挙げて支援することについて、技術力アップのサポート、家族の支え等事例を紹介した。

このあと参加者全員が「安全が何より最優先される」を再認識し、追突事故防止、過労運転防止、適正な車間距離確保、制限速度の遵守徹底、右左折時の安全確保、夕暮時の早めのライト点灯の重点項目から成る事故防止宣言を採択して大会を締めた。