自動車ニュース
近畿運輸局 トラックドライバー女子会
 近畿運輸局(土屋知省局長)はトラック運送の労働力不足が成長戦略進化のボトルネックになっているとして、労働力確保のため、女性ドライバー(トラガール)の活躍をあと押しする「トラガール促進プロジェクト」を昨年9月立ち上げた。
 
 6月26日、近運局は近畿のトラガールと貨物行政を担当する女子職員で“トラックドライバー女子会 ”を開いた。
 参加したトラガールは、惣田真由美(ヤマト運輸(株)、大阪)、福留咲希((株)山城運送、京都)、下出智恵美((株)ハンナ、奈良)、吉田祐美((有)サザン、和歌山)、狗巻志津香(タカラ運輸(有)、同)の皆さんと行政からは吉見彩香(近運局貨物課)、信貴絵美子(和歌山運輸支局)、木下麻由美(大阪運輸支局)の担当職員。
 
 女子会には土屋局長、阿部竜矢・自動車交通部長らが出席、土屋局長は、緊張気味のドライバーに配慮して「物流分野で先進的に活躍の方に集まって頂いた。女性がこの分野で活躍していくためのヒントを伺いたいと思う。当局の女性職員も参加します。こちらでは勝手にKTB 48(K inki 、Transport、 Bureau の略)と呼んでいます(笑)。よろしく」となごやかに挨拶。
 
 参加のドライバーは、「車の運転が好き」「父もドライバー」「昼間の仕事で体を動かす仕事」などの理由で業界入り。業務内容は、宅配、工場や営業所へ物品配送、給食材の配送、生協への物品輸送、大型ミキサー車など昼間の業務が主流。トラガールを志す後輩へのアドバイスは「好きな仕事と思ったらまずはチャレンジを」「男社会に入る。なじむまで時間はかかるが、入ったら一緒」「勇気を出して声をかけて行く」など。面接もない時代を乗り越えた彼女達らだけに挑戦への意欲は高い。
 
 会社や社会へは「女性ならではの仕事を(力仕事だけでなく)見てほしい」「家事との両立、産休制度など課題もある」「納品先(荷主)にトイレもない所も」などの声もあった。また「トラガールが支えていることを会社もPRすべきだ」「経営側が変わらないと変わらない」との声も。そして目標は2トン4トンのトラックから全員が大型免許を取得して 10トンやトレーラーの乗務をめざすと意欲的だった。