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EVタクシー運行最適化(EVOT)システム エリアなど拡大


モーション(東京都台東区)、兼松(東京都港区)、システムオリジン(静岡県静岡市)、日産自動車、リサイクルワン(東京都渋谷区)の5社は10月9日から、「EVタクシー運行最適化(EVOT)システム)」の実証実験を、対象エリアと参加事業者を拡大して展開している。
 昨年度から参加している大阪府、京都のタクシー事業者に、和歌山県、神奈川県、東京都の事業者を加えた39社に拡大。EVは63台、PHVが33台の計96台となり、昨年度の70台から26台増えた。
 配車エリアも和歌山県、神奈川県、東京都を加えると同時に、一部事業者のタクシー配車センターへの連携により、次世代タクシー以外の一般車両の呼び出しも可能になった。
 これに合わせ、次世代タクシー呼び出しアプリ「EVOT CALL」の新バージョンも稼働。WEB版もリリースし、スマートフォンだけでなく、PCブラウザからの呼び出しもできるようにした。
 なお、
 実験は、環境省の2012年度地球温暖化対策技術開発・実証研究事業・EVタクシー実用化促進と運用方法確立のための実証研究」の一環として実施しているもので、EVタクシーの需要に応じた配置やビジネスモデル構築が目的。
 利用者はスマートフォンによるタクシー呼び出し・配車、航続距離計算などが可能で、環境貢献度が把握できる。一方、タクシー事業者は、充電器の認証・予約機能などを通じて充電管理システムを開発・活用。効率的な走行や充電待ち時間の削減、温室効果ガス排出量の削減を図ることができる。
 なお、モーション、兼松、システムオリジンの3社は、今年度の実証実験の結果を踏まえ、EVOTシステムの商用展開の準備を進めるという。