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「即廃止にはならない」と薮本会長―粟生線存続戦略会議 (1/2)
 沿線の自治体などが粟生線の支援策などについて議論する「神戸電鉄粟生線存続戦略会議」(会長=薮本吉秀三木市長)の2回目会合が8月31日、神戸電鉄の本社で開かれ同社の経営状況などを分析し、今後の支援策について議論した。三木市、小野市、加西市、加東市の各市長が出席した。
会議は非公開で行われ会議後、薮本会長が記者会見した。
 会見の後半、薮本会長は仮に各自治体から支援策が出なかったとしても、「即廃止にはならない」との見解を示した。
 薮本会長は神戸電鉄が開示した固定資産や借入金、同社の経営努力、株主の阪急阪神ホールディングスの支援の考え方について議論し、課題も浮き彫りになったと報告。
 具体的には車両編成などの運行内容、未利用地の状況、人件費について他社との比較、金融機関からの借り入れの猶予などについて、一歩踏み込んだ経営努力を求める意見が相次いだ。
 10月下旬開催予定の次回会議で各自治体の、料金の改定、上下分離方式の導入、別会社化などについて意見を集約する。