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産官学でEVトラックの実証実験を目指す―近畿トラック協会 (1/2)
  近畿トラック協会などが加盟する「近畿黒煙ゼロ推進協議会」は8月25日、電気自動車によるトラック運送の普及を図るため、実証実験などを行う『MIRAI便 E−truck』プロジェクトチーム(喜多俊之・大阪芸術大学デザイン学科教授)を立ち上げ、来年1月から実証実験を行うと発表した。

  車両開発は、ユアサM&B(株)が担当し、年内の完成を目指す。デザインは大阪芸術大学デザイン学科が行った。来年以降に1社で2カ月程度、実際の業務のなかで実証実験を行いデータなどを収集する。


 11年度には総合的に検証し、EV貨物車普及の土台作りを目指す。
喜多座長は「機能性、安全性、クリーン、コストなどを上手くまとめることがいいデザインです。貨物車でのEV化は初めてではないかと思う。未来に向けた取り組み」と意気込みを語った。


 小野・近ト協専務理事は「大いに期待しています。トラック運送は社会にとって大変重要な役割を果たしている一方、CO2の排出やNOx・PMの問題などに取り組まなければなりません。また、燃料の問題もあります。一昨年の燃料価格が高騰し直ぐコストに跳ねあがってきます。非常に不安定な要素です。これを解決できるのではないか」と期待をよせた。


 
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